けいぞくはちからなりと読みます。
という読み等必要がないくらい有名な言葉。
何かを行う時、一つ一つの効果は小さく見え辛いものであっても、努力を続ければ、やがて
大きな事を成し遂げられるという意味の言葉。簡単に行ってしまえば、「何事も続けることが大切」
といった意味の言葉です。
何かを始める時にはそれが大きな決断が必要となります。先の見えない未来に向かって
「エイヤっ」とジャンプして新しい世界に飛び込む勇気たるや相当のエネルギーが必要です。
しかし、もっと大変なことは始まってから。何かを始めた時のエネルギーが少しづつなくなっていく
中で、
求めていた非日常が、日常になっていく中で、不断の努力でそれを続けていくことの方が
はるかに大変です。
大見えを切って何かを始めることで、退路を断つ。これによって「もうやるしかない」と覚悟を
決める事って意外と簡単なんです。だってまだやっていないから。その時点で想像する苦しみなど
まだ「それ」をやっていない自らの想定内でしかないわけです。
そして退路がないように見えても、そこは人の世の中。大見えを切った自分を笑って許してくれる
優しい世の中なんです。「俺はもう帰ってこないぞ!」と出て行ったところで、「てへっ」とか言いながら
帰ってこれてしまう世の中。これはこれで大変素敵だと思いますけれど。
簡単に始められる。簡単に辞められる事ができる優しい社会の中で、自らにムチを打ち、走り続けること。
それこそが、いや、もしかしたら、それだけが自らの力となり、足跡を作っていける唯一の道なのかも
知れません。「継続は力なり」という言葉からは、「頑張っていればいつかは・・・」という意味に加え、
「続けることだけが意味がある事だ」という厳しい意味を感じとることもできます。
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