交通・運輸業界 ： 鉄道

1.鉄道業界の現状

公益企業である鉄道業界。鉄道各社は昔から鉄道を使用した旅客運送、貨物運送を中心に、百貨店経営や不動産等に代表される沿線の開発事業、ホテルやバス、タクシー、レジャー、観光等、幅広い事業展開を行っています。

鉄道業界に就職する場合には、その業態の広さから、直接鉄道に携わる事がない仕事もありますので、この点留意をしておくべきしょう。

交通手段の多様化や少子化による通学運賃の減少、高齢化による通勤運賃の減少等を理由に純粋な鉄道運賃だけでは収益が見込めなくなっているため鉄道各社は各線共通の乗車カードの発行等、乗客確保の為の模索が続いている状況です。

2. 鉄道業界の今後

現在鉄道会社が力を入れているのは、「共通乗り入れカード」ど「駅ナカビジネス」。

カード一枚で乗り換えができる便利さに加え、お買いものができる決済機能をつける等、乗客の確保に力を入れています。

また、人が集まるところに目をつけたのが「駅ナカビジネス」。

駅の敷地内のスペースを利用し、商業施設として運営する駅ナカでは、洋服店やバー、お洒落なレストラン等々便利なコンテンツを用意。駅、鉄道の利用客のみならず、駅ナカ自体を目的とする顧客の取り込みに注力しています。

乗客減少とはいえ、不祥事が続いた鉄道業界には以前変わらぬ安全性が求められます。

駅ナカ等による一見鉄道ビジネスとはかけ離れたものでも、来駅者の増加を支えるのはやはり安全性。安全運行などの面も含め、業界自身のモラルの向上が今後のテーマと言えそうです。