金融系：証券業界

1.証券会社の役割

企業が株式や社債を発行し、市場（投資家）から直接資金を調達することを「直接金融」といいます。

企業が自ら運営資金等の調達を行う上で企業と投資家の間で株取引の仲介役を務めるのが証券会社の役割です。

証券会社の伝統的なお仕事は、株式会社が上場したり、債券を発行したりすることを手伝う「発行市場」での仕事、また株券の販売を行う流通市場でのお仕事です。

2.証券会社の利益構造とこれから

長い間証券会社の大きな収益源であった「株式委託手数料」は1999年に完全に自由化され、その競争のあおりで現在では自由化前の1/20程度に下がりました。

さらに従来免許制であった証券取扱業務が登録制に緩和されたことで、銀行等でも証券業務の取扱が開始されたりと、個人投資家によるネット取引の失速等、新たなビジネスモデルの模索が必要な業界であるといえるでしょう。