流通・小売業界 ： スーパー

1. スーパー業界の現状と今後

最近のスーパーは「近所のスーパー」粋を超え、食料品から衣料品、日用品や住宅関連品まで幅広い商品展開を特色としています。

郊外型の大型店舗の出店攻勢が続いたスーパー業界ですが、「まちづくり三法」の改正より今後は出店に歯止めがかかる為、既存店の売上強化が命題となります。

流通業界で2強いと呼ばれるのはイトーヨーカドーとイオンですが、スーパー事業を母体としながらもその戦略は大きく異なります。

強い経営基盤をベースに総合スーパー路線をあくまでも貫こうとするイトーヨーカ堂。

一方マイカルやいなげや、カスミ等他のスーパーへの出資をしたり、専門店企業との提携戦略で海外出店などを狙うイオン。戦略は異なりますが、大手の動きからは目が離せません。

大手に続くスーパーはより専門性を打ち出した形態の特色作りに腐心しており、24時間営業や特化した商品を置くことでの専門性の打ち出しなど、顧客のニーズに合わせた店舗作りに取り組んでいます。

スーパー業界は顧客離れで各社との業績の低迷が続きます。不採算店舗における大規模なリストラ相次ぐ等、収益力強化に向けての動きがまだまだ続く見込みです。