収入に重点を置いて転職を検討する場合、単純に月額のお給料を元にしてはいけません。
月収よりも年収、年収よりも生涯年収という考え方が重要です。
つまり、自分が働く事によって得る収入を月や年単位ではなく、「一生単位」、「人生単位」で見るという事です。
会社員として勤める事で得られる収入は、
1.月収（月々のお給料）、2.賞与（ボーナス）、3.退職金
の3つがあります。
1.と2.は転職してももらえますが、実績や在籍年数に応じて変化がある場合、やはり長く勤務している事が金額に対して
大きなメリットを生み出すこととなります。
退職金の場合はこれがもっと顕著に表れてきます。中途入社の時期によりますが、
最悪支給されないことだって十分あり得るので注意が必要です。
「生涯年収」といっても難しく考える必要はありません。
要は自分の定年までの給料と賞与、そして退職金等の収入を考えれば良いだけです。
【参考】
・現在30歳。60歳までの生涯年収の計算（昇給は含まず）①月給25万円×30年分（360ヶ月分）＝9,000万円
②賞与100万円／年×30年分 ＝3,000万円
③退職金（勤続30年と仮定して） ＝2,000万円
合計：1億4千万円
上記の場合、現在の職場で得られる生涯収入は概算で、「1億4千万円」と計算できました。
もちろん、収入は景気に大きく左右される部分がありますので、多少乱暴な計算になってしまうとは思いますが、
この「乱暴な計算」すらしないで転職をするのは大変危険です。
特に「条件重視・金額重視」で転職を検討される方にとってこの考え方は必須です。
中途採用の場合には、転職先の会社に新卒から務める方と比べ、月収と③退職金の｢伸び白｣に大きなハンデを
抱える事も多々あります。残された時間の中で得られる収入はいくらなのか？
お金が全てではありませんが、働く上でギャラは重要な要素です。
生涯年収という観点から、今の会社と転職先の会社をフィルターにかけてみましょう。
|
