転職を重ねることで自分のキャリアに傷がつくと良くいいます。本当にそうでしょうか?
なんとなくで行った転職。確かにその時には実りがなく結局その後も転職をしてしまう結に終わったかも知れません。
しかしそれを「傷」とするか「栄養」とするかは全て今の自分次第。
極論を言ってしまえば、「キャリア」なんて、履歴書にでも書かない限りは目に見えるものでもありません。
繰り返しに転職は確かにその後の転職に不利になりますが、要は自分の心持ちひとつ。今が充実している方は、
「あんな転職しなければ良かった」なんて振り返る時間も惜しいほど日々活躍されているはずです。
重ねた転職。人には言わなければ分からない。気にするのはいつも自分。
転職を重ねる事で傷がつくのは目に見えないキャリアなのか?それとも自分の心なのか?
だんだん見えてきたと思います。
意味のない転職で心が傷つくとどうなるか?一番怖いのが、その心を守ろうとして、本来するべきはずの事が
出来なくなってしまうというところ。
例えば、「なんとなく」で始めた転職活動が成功し、新しい会社で働き始めました。
すこーしだけ、イヤな事ありました。また転職を考え始めます。イヤな事を解決するための努力をすることもなく・・・
例えば、さしたる動機もなく受かったので入れた会社。人間関係が嫌でまた転職を考え始めます。
前回同様、さしたる動機もなく会社を探しています。業界研究や志望動機も考えずに・・・
軽い気持ちでした転職がたまたまうまくいった様に感じてしまう。
その結果、「何とかなる」というマイナスの成功事例が自分の中にできてしまい、問題が起こるとすぐに「辞める」と
いう選択肢に手を伸ばしてしまう。
これが繰り返す転職で傷ついた心が引き起こす典型的な事例、要するに慣れによる惰性です。
傷に強くなり免疫ができるのではなく、処置自体を放置して逃げる事に慣れてしまうわけです。
「キャリアに傷」なんていうと少し格好良すぎますので、そのような言い方はしません。
無意味な転職を繰りかえすと傷がつくのは「心」です。
そしてその心では問題に向き合う事ができないため、逃げる事しかできなくなってしまいます。
大変、大変残念で怖いことです。
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